年末年始に読んで面白かった小説
ちょっとずつちょっとずつ読んで読んで、また読んで。みかぺんです。
いやぁ、長かった。宮部みゆき著、お江戸シリーズ。
もちろん、時系列通りに
ぼんくら→日暮らし→おまえさん
の順番で読みました。
どれも上・下巻あって、1冊1冊が厚い。
読むだけでこんなに時間がかかったんだから、宮部先生は、さぞかし書くのが大変だったろう、と余計な心配をせずにはいられませんよ。笑。
全6冊を通して、主人公の井筒平四郎の日常生活の中で起こった様々な出来事が描かれているのですが、それが、令和時代の今でも現実に有りそうで無さそうな丁度いい具合で、親しみやすいストーリーでした。そして、江戸時代の情景がありありと頭に浮かぶような描写に、読み始めてすぐに物語の世界観に引き込まれてしまい、最後までどっぷり浸ってしまいました。登場人物も個性豊かで笑えます。美しく聡い『弓の助』と丸暗記の才能をもつ『三太郎』のコンビが私のお気に入りです。どの人にも、欲や悩みや嫉妬そして幸福感があって、みんな一生懸命生きているんだなぁと、ほっこりした気持ちになれました。
江戸時代が舞台ですが、難しい歴史小説ではありません。ただ『〇〇右衛門』とかの古い名前に違和感を持つっていう、難点はそれだけです。(←私だけかな?)
面白かったので、皆さんもぜひお時間があればぜひ読んでみてください。そして、読んだことある方で、お好きな登場人物とかいたらコメントください。
みかぺん