mikapen’s diary

アメリカに住んでいます。旅行と読書と音楽が好きです。私のくだらないお話を聞いてください。

初めて小説を書いてみます9

はてなブログを利用している方々は、レポート系の記事が多く、創造的なことをやってる人って少ないですね。そんな評論家タイプの皆様から素人小説がウケるワケがないとは分かっております。場違いなのは重々承知の上でございます。でも、このブログというコミュニティーの中で、新しいものを作る人がいて、その挑戦や努力を応援する人がいて、そんなのも楽しいと思うことにします。そして、☆をつけてくださる方々には本当に感謝しております。ありがとうございます。以上、みかぺんでした。

 

☆☆☆

四、

 

「今日は暇だね。」
「はい。暇っす。まぁ、新人の俺には、これぐらいがちょうど良いっす。」
美雨のアルバイト先は高校に隣接したコンビニだ。夏休み中の今はほとんど客は来ないため、3つ年下の立花亮介と、レジの前で並んで立っている時間が長い。
「美雨さん、無事に彼氏さんに会えたんすか?」
「うん。東京観光してきたよ。暑いし混んでるし大変だった。」
「へー。楽しそうっすね。何か買ってもらったんすか?」
「ううん。特に何も。」
「そうなんすか?本当っすか?さっきから美雨さんの指が光ってるんですけどー。」
亮介は、わざと眩しそうな動作をしながら、ケラケラと笑っている。美雨は、いつも一緒に仕事をしたり、些細な話するうちに、亮介のことが少し気になり始めている。率直に言えば、亮介の整った顔が好きなのだ。離れていても愛してくれる聡のことを考えると、不埒な気持ちは絶対にいけないと自分自身に言い聞かせるのだが、一緒に過ごす時間が長いのだから惹かれてしまうのは無理もないのかもしれないと思ってしまう自分もいた。

 

☆☆☆

 

みかぺん