初めて小説を書いてみます10
今日もサクッとストーリーを流していきます。みかぺんです。
☆☆☆
「立花君は、お盆もずっとバイト入ってたよね?どこにも行かなかったの?」
「はい。今はお金を貯めてるんすよ。」
美雨は、貯金の目的を聞こうとしたが、彼女ができたと言われることを暗鬼し、とっさに「そうなんだ。」とだけ早口で答えた。そのあとすぐに、左手で右手の薬指を撫でながら、『聡君ごめん。』と心の中で謝った。
「俺、実は、」
「どうしたの?」
美雨は、やっぱり彼女ができちゃったと言うのね、と少々がっかりした面持ちで横を見上げると、亮介のキリっとした目、スッとした鼻筋、シュッとシャープなあごのラインについ見とれてしまう。
「俺、留学したいんです。美雨さんはアメリカに行ってたんですよね?相談にのってくれませんか?」
「え?」
美雨は驚くと同時に嬉しかった。
「もちろん。もしよかったら、バイトのあと一緒に留学支援センターに行ってみる?」
「まじっすか?ありがとうございます。」
☆☆☆
みかぺん