mikapen’s diary

アメリカに住んでいます。旅行と読書と音楽が好きです。私のくだらないお話を聞いてください。

大人になってから学ぶ算数

昨日に引き続き、図書館での話をします。みかぺんです。

 

昨日、用事と用事の隙間時間が30分ほどあったので図書館に寄りました。そして、持参した本を読もうと思ってロビーの椅子に座った瞬間、1つ前のテーブルにこちら側を向いて座っていた知らないアメリカ人のおじさんと目が合ったので私はHiと微笑みかけました。そしたら、彼は私の方に歩いてきて「mathを教えてください」と言いました。私は、おじさんが数学?それはおかしい。もしやメスって言ってる?彼は医者で手術歴を聞きたいのか?などと想像しながら、詳しく話を聞くと、彼は子供時代に勉強をあまりできない環境だったので、いま学校に通って算数を習ってるのだそうです。宿題が難しいから一緒にやってほしいと頼まれました。私は英語の勉強中なので、アメリカ人とお喋りできるのはラッキーと思い、彼の算数教師を引き受けました。

ところが、第1問が2(3)・4=? でした。皆さんは分かりますか?私は分からなくて焦りました。×や÷といった記号を使わないなんて降参でした。正解は2×3×4=24です。これは難しかったです。

その他は、×や÷の問題だったので、ひっ算を使って一緒に解いていき、最後の文章問題までたどり着きました。

その問題文がとっても素敵なんです。『ブライアンさんは2000年に家を25,000ドルで買いました。彼は2010年に引っ越すことになり、その家を200,000ドルで売りました。何%儲かったでしょう。』といった感じです。日本では100円程度の玉子や果物が問題の定番ですよね?アメリカの問題にはなんて夢があるんだ!と思いました。アメリカ人の豪快さの根源はこれかぁ、こういう何気ない差で人間の思想が違っていくんだなぁと気づきました。

そして、宿題が終わり、帰ろうとしたら、彼は私に「家は近くなの?歩いてきたの?」と聞いてきました。私が「自動車だよ」と返事をすると、OH!と目を丸くしていました。アメリカでは16歳から自動車免許が取れる事を考慮すると、私は15歳以下に見えていたってことですか?!まさか。どう意味で驚いたのかは追求しませんでしたが、私の心に引っかかる反応でした。

おじさんは、年を取ってから勉強を始めて偉いと思うし、子供(に見える私)に勉強を教わろうという気持ちにも、とても尊敬できます。また会えたらいいな~と思います。なので、来週も同じ時間に図書館に寄ってみようかなと思います。

 

みかぺん