mikapen’s diary

アメリカに住んでいます。旅行と読書と音楽が好きです。私のくだらないお話を聞いてください。

危険な恋愛の行く末。

 ”不倫”と聞いて思い浮かぶものは何ですか?どうも、みかぺんです。

 

今日の私のブログテーマは、”不倫”です。今も昔も、芸能ニュースはこの手の話題が多いように感じますし、ちまたの企業内でも誰もが「お噂はかねがね」ってな状況でしょうね。男と女がそろれば必然的に始まってしまうものなのでしょうか?

 

という流れで「失楽園」について書きます。私は、この登場人物である久木祥一郎と松原凜子の恋こそが、最も奥が深い不倫、不倫の極み、なのだと断定したいです。ただし、決して褒められたものでは無いですけれども。さて、ほんの数ページだけを読むと、ちんけなエロ本にも取れてしまうような、恥ずかしい言葉の数々が並んでおりますが、ただの官能小説ではなく文学小説だと、読めば誰もが判るでしょう。四季折々の情景や古文学を持ち出して趣きを醸すのはもちろん、小説の醍醐味である”愛”と”死”が見事に詰まっております。これこそがノーベル文学賞を取るべき本かと私は考えております。

 

ネタバレですが、あらすじは、既婚の二人が、知り合って、接近して、体の関係を持ったら相性抜群。そのまま快楽に溺れ、家族の元には帰らず、仕事を辞めて、四六時中ずっと抱き合っている。そして、だんだん二人でいることが幸せすぎて怖くなり始め、自殺をはかる。ですね。

 

the小説。卓越。

 

失楽園(上) (講談社文庫)

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  • 作者:渡辺淳一
  • 発売日: 2016/07/29
  • メディア: Kindle版
 

 

 

失楽園(下) (角川文庫)

失楽園(下) (角川文庫)

  • 作者:渡辺 淳一
  • 発売日: 2004/01/24
  • メディア: 文庫
 

 

みかぺん