魚を眺めて思うこと
先週末にアトランタに行きました。みかぺんです。
アトランタ滞在記その1;ジョージア水族館
ジョージア水族館はアメリカ最大の水族館です。街中にありアクセスは良好。入場料は40ドルと高めです。水族館の目玉は「OCEAN VOYAGER」という名の水槽です。本当に大きくて、端から端へ歩いている間に信じられな~いと笑いが込み上げてくるほどです。6.3ミリオンガロン(2400万リットル)の水の中にサメやマンタや亀や小魚が何千匹も泳いでいるそうです。維持管理がすごい。ってかアトランタって海から遠いし...。どうなってんの?!
私はこの水槽の前でしばらく見とれていたのですが、だんだん人間社会の縮図のように見えてきました。
まず私の目を引いたのはジンベエザメ、体が大きくて模様も綺麗で泳ぎが優雅、腹の下には小魚を連れていて、まさに大物の政治家,芸能人,社長を思わせるようでした。次に気になるのはエイやマンタなどユニークな形の奴ら、例えるならファッション業界でしょうか、ガラスの近くに来て姿を見せてくれました。そして小魚たちは庶民、小さい体を一生懸命動かしてうろうろと、みんなで同じような体をして敵から身を守っていました。その他にもよく覗いてみると、地べたをはっていたり、岩に隠れていたり、面白い奴らもたくさん見つけることができました。
みんな違う色・違う形・違う習性をしていて、それは人種のるつぼであるアメリカに対して個性の大切さを訴えているように感じました。不細工な形の奴が本人は決して気にせず(←魚だからなんだけど)水槽のガラスにくっついているのが愛らしくて、自分がちょっと変でも気にせず自信を持とう、私はここアメリカでは少数派のアジア人だけど臆することなく生きよう!と思わされました。
最後に、今日はピュアな気分なので、私の好きな金子みすゞの詩で締めましょう。
私と小鳥と鈴と
私が両手を広げても、お空はちっとも飛べないが、飛べる小鳥は私のように、地面を早くは走れない
私が体をゆすっても、綺麗な音は出ないけど、あのなる鈴は私のように、たくさん唄は知らないよ
鈴と小鳥とそれから私、みんなちがってみんないい
みかぺん